業績悪化を受け、携帯電話販売など非中核事業の売却を進めた結果、12年度の連結売上高見込みは前年度比10.8%減の7570億円と、ピークの07年度(1兆1289億円)から3割超も縮小する。
反転攻勢を今後強め、16年度には外科用内視鏡の売上高構成比率を12年度見込み比4ポイント増の17%超に高めるなど収益の拡大を急ぎ、売上高1兆1600億円と過去最高レベルを目指す。
一方、単独での外科事業の強化と並行して、資本・業務提携したソニーとの取り組みの具体化も進める。外科用内視鏡の合弁会社を年内に設立し、手術室で使う医療・映像機器などを2、3年以内をめどに共同開発、発売する方向。合弁会社は20年をめどに500億~800億円の売上高を計画している。(今井裕治)