2012.12.8 08:00
シャープは、この細野教授らの「発明」といえる基本的な特許をベースに、液晶への応用と量産化のための製造技術を確立。これらについては半導体エネルギー研究所(神奈川県厚木市)とともに、特許を取得しているほか、今秋にはIGZOの商標権を取得し、「IGZO」はシャープのブランドとなった。
大型液晶への過剰な設備投資が収益を圧迫し、経営危機を招いたシャープ。現在、液晶は「中小型」に注力しており、その中核が高精細でありながら低消費電力の「IGZO液晶」だ。
IGZO液晶の技術については、米半導体クアルコムと共同開発する次世代パネルの回路部分に応用。また、提携関係にある台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業も技術供与を望んでいるほか、主要銀行がシャープへの追加融資を決めたのはIGZOを中心とする技術力に対し理解を示したからともいわれている。
意外と短い優位性!?
経営不振に陥ったシャープにとり、業界でも注目度の高いIGZO液晶はまさに“虎の子”。ただ、IGZOで優位性を保てる時間は「意外と短いかもしれない」(業界関係者)という声も少なくない。