エヴァは20~30代では男女を問わず、高い認知度を誇るだけに、消費関連の企業でのタイアップが目立つ。居酒屋「白木屋」「笑笑」などを展開するモンテローザは、来店者が、登場人物と同じ名前なら料金を割り引く。「売り上げは当初計画の1.5倍。他のタイアップよりもお客さまからの問い合わせはかなり多い」(営業推進室)と手応えを感じている。
参天製薬は、エヴァの登場人物の目元を目薬のパッケージにあしらった。「(キャラ全体を使わないことに)もったいないという声もあったが、かえって、目を強調できた」(薬粧事業部マーケティング室)と効果を実感する。
一連のエヴァとのコラボレーションで特徴的なのは、企業数が多いと同時に、同じような業種が取り組んでいる点だ。
映画やテレビ放映の制作をめぐっては、スポンサー企業が出資したり、複数の企業による制作委員会方式をとるため、同業種の重複は少ない。