民事再生法の適用を申請した通販大手の「日本直販」のCMを放送している在阪のテレビ各局にとって、運営会社である総通(大阪市中央区)の民事再生法の適用申請は「寝耳に水」。今後の放送をめぐり、対応に追われた。
朝の情報番組「スッキリ!!」など3本の番組に総通のCM枠がある読売テレビ放送は急遽(きゅうきょ)、きょう12日からACジャパンの公共広告に差し替えることを決めた。
これに対し、毎日放送は自社制作のテレビ番組にはCM枠がないものの、全国ネットの情報番組「ひるおび!」については「(キー局の)TBSからの連絡待ち」。関西テレビもフジテレビ制作の「とくダネ!」で、また朝日放送はテレビ朝日制作の「モーニングバード!」でCMを放送しているが、それぞれ対応を検討中だという。
一方、ラジオでは、エフエム大阪(大阪市浪速区)などが出資する「ジャパンエフエムネットワーク」(JFNC、東京)が全国のFM局に総通提供の「FMラジオショッピング」を配信。JFNCには広告代理店を通じ、総通から「来週以降も番組を続けたい」との連絡が入ったという。