JX日鉱日石、シリコンウエハー製造販売から撤退

2012.11.7 06:45

 JX日鉱日石エネルギーは6日、太陽電池の主要部品であるシリコンウエハーの製造販売事業から12月で撤退すると発表した。同事業を手掛ける子会社「スペースエナジー」の従業員のうち、出向者を除く約220人全員に2013年1月での退職を求める。

 スペースエナジーは1995年の設立で、2010年にJXが連結子会社化。主に国内の太陽電池メーカー向けにシリコンウエハーを販売していた。

 長野県佐久市の工場は年間210メガワットの製造能力を持つが、世界経済の減速や中国メーカーの設備増強による太陽電池市場の供給過剰で、最近は稼働率が1割程度に落ち込んでいた。