スクウェア・エニックス・ホールディングスが6日発表した9月中間連結決算は、売上高が前年同期比6.2%増の610億円で増収となったが、最終損益は54億円の赤字(前年同期は37億円の黒字)に転落した。
これを受けての通期業績予想は売上高が17.3%増の1500億円、最終利益が42.2%減の35億円で、前週に発表した予想修正のままの内容となった。
中間期は、国民的人気ゲームソフト「ドラゴンクエスト」シリーズ10作目となる「ドラゴンクエストX(テン) 目覚めし五つの種族 オンライン」の課金登録者が順調に伸びたが、家庭用ゲームソフトや業務用ゲーム機で、販売が計画を下回った製品が多かった。また発売時期が遅れて収入計画がずれたものもあり、営業段階以降の損益が赤字となった。開発費などもかさんだ。
松田洋佑経理財務部長はドラクエXについて、「早い段階で利益貢献してくれるだろう」と語った。