2012.11.6 05:00
トヨタ自動車は5日、2013年3月期連結決算(米国会計基準)の営業利益予想を従来の1兆円から1兆500億円(前期比約3倍)、最終利益も7600億円から7800億円(同約2.8倍)にそれぞれ上方修正した、と発表した。
電機や他の自動車大手が苦戦を強いられる中で、5年ぶりの営業利益1兆円超の目標を堅持する。
ただ、日中関係の悪化により中国販売が低迷していることで、目標に掲げていた12年暦年のダイハツ工業、日野自動車を含めた世界生産台数1005万台を989万台に下方修正し、売上高も、22兆円から21兆3000億円(同14.6%増)に下げた。
中国販売の落ち込みは、北米での販売好調や原材料価格の下落、コスト削減などで補えるとしている。
通期の利益面では、北米や中東、アジアでの販売が好調に推移していることや、コスト削減も寄与し、中国のマイナス分をカバーする。
トヨタ単体の営業損益予想も500億円改善し、200億円の赤字に収まる見通し。記者会見した小沢哲副社長は「海外での値上げなどで単独(決算の)黒字を早期に実現したい」と強調した。