2012.10.30 08:00
ビックカメラとユニクロの共同店舗で話題となった「ビックロ」【拡大】
家電量販大手のビックカメラとユニクロの共同店舗「ビックロ」が東京・新宿にオープンして1カ月が過ぎた。
宣伝効果や珍しさもあって開店時には長蛇の列ができたが、話題性が陳腐化している面もあり、ここにきて売り場の魅力に疑問の声も出てきた。
流通の異業種間コラボレーションはほかにもあり、苦戦を強いられている例もある。“移ろいやすい”消費者を長く引きつけるには新たな価値を創出し、相乗効果を継続的に提供できるかが問われそうだ。
「ついで買い」効果
29日、平日ということもあってビックロの売り場は休日に比べ閑散とした印象だが、ビックの売り場担当者は「開店時の人気は保っている」と強調した。
だが、ここにきて「オープン当初のような勢いはない」(業界関係者)との指摘も出てきた。実際に訪れた客からも「ビックとユニクロが同じビルにあるだけ」(30代男性会社員)、「ドン・キホーテの方がいろいろな商品を探せて魅力的」(20代女子大生)、「家電と衣料を無理やりこじつけた感がある」(40代男性会社員)など辛口の意見も聞かれるようになった。