新型「ワゴンR」と鈴木修・スズキ会長兼社長【拡大】
スズキが4年ぶりに全面改良して9月に発売した主力軽自動車「ワゴンR」に、大きく2つの低燃費化技術が取り入れられている。そのうちの1つが「ECO-COOL(エコクール)」だ。
低燃費車では搭載が当たり前になった信号待ちなどの停車時に、エンジンを自動停止するアイドリングストップを利用するときに室温の上昇を抑え、エンジンの再始動を遅らせる機構だ。スズキは他車種へも展開するほか、他社でも採用が進むとみられており、新たな低燃費化技術のトレンドになりそうだ。
アイドリングストップ搭載車では、停止するとエンジンは自動的に止まるが、それによってエアコンも停止し、室内の温度がすぐに上昇してしまう。そのため、室温を自動設定している場合はエンジンがすぐに再始動してエアコンを動かしたり、ドライバーが暑さに耐えかねて自発的にエンジンを再始動させたりといったことがおきる。
カーエアコンは、エンジンの駆動力でコンプレッサーを回すのが一般的。そのため、アイドリングストップ時には、コンプレッサーも止まるのでエアコンは効かない。