2012.10.18 05:00
日産が開発した事故回避システムの利用イメージ。操舵回避しても安全なエリアを車が見分け、モニター画面上に色分けして表示している【拡大】
同社は他の安全技術も導入することで、世界の日産車の事故で死亡したり重傷を負ったりする人の数を2020年までに09年比でほぼ半分に減らす方針だ。
一方、自動駐車技術は駐車場などにある充電場所を車載カメラで検知し、正確に駐車できるようハンドルを自動操作する。ワイヤレス充電は、充電器の送電装置と車の受電装置を使って接続せずに電気を送るが、車を送電装置の真上に止めないと効率が落ち、充電時間も長くなる。開発したシステムは、アクセルとブレーキの操作だけで誤差10センチの範囲で駐車できるという。日産は同技術が実用化できれば、EVの普及に弾みがつくと期待している。
ただ、EVのワイヤレス充電をめぐっては、トヨタ自動車や三菱自動車が駐車位置が多少ずれても高い効率で送電できる「共鳴方式」の充電器開発を進めており、関係者からは「日本勢同士で早期に手を組み、国際標準を狙うべきだ」との声も上がっている。