日産自動車が電気自動車(EV)「リーフ」の大幅なマイナーチェンジを1年前倒しし、発売から2年後となる2012年末に実施することが14日、分かった。
外観のデザインを大きく変えると同時に、ガソリン車の燃費に相当する「電費性能」を引き上げ、1回の充電で走行可能な距離を伸ばす。一方、走行距離は短くなるものの、搭載する電池の容量を少なくして価格を抑えたモデルも追加する。
新機能の追加などを図る大幅なマイナーチェンジは発売から3年後が一般的だが、13年初めには米、英両国でもリーフの生産を始めることもあり、前倒しを決めた。10年12月発売からの累計販売は1年半で約3万台と、当初の想定より伸び悩んでいることから、てこ入れを図る狙いもある。
マイナーチェンジの最大のポイントは、航続距離の延伸。現行モデルは1回の充電で200キロの走行が可能だが、長距離走行が日常的な米国などでの利用を想定すると「このレベルでは足りないという声がドライバーからは多い」(日産首脳)。