2012.7.31 05:00
商品企画本部の水口美絵チーフ・プロダクト・スペシャリスト【拡大】
日産自動車が今秋発売する小型車「ノート」は、低燃費性能や世界戦略車であることで注目を集めているが、それ以外にも、同社では初めてとなる女性の開発責任者の起用でも話題になっている。国内自動車メーカーで、女性が開発責任者を務めるのは初めてという。
商品企画本部の水口美絵チーフ・プロダクト・スペシャリスト(44)は、1990年、現行モデルのノートや「キューブ」、中国向け「サニー」などの小型乗用車の商品企画を担当し、今回の新型ノートで、初めて開発責任者となった。東京造形大学のデザイン学科出身で、トヨタ自動車のデザイン部に10年勤務し、2001年に日産へ移った。
日産での車両開発責任者は、40~50歳の課長職が担当するのが一般的で、転職組の責任者は極めて少数だ。
水口さんは「あまり女性であることを意識して車を開発してはいない」という。それでも、小型車では初の採用となるバック時に後方映像をカーナビの画面に映し出す「アラウンドビューモニター」は、「特に女性にはおすすめ。使い慣れると、キーレスエントリーと同じぐらいの必需品になる」と、女性目線での使い勝手のよさをPRしている。