東芝は24日、東京電力福島第1原発に設置される放射能汚染水処理装置「多核種除去設備(アルプス)」を報道陣に公開した。
福島第1原発事故で生じた汚染水から62種類の放射性物質を除去できるという。9月から試験運転を行い、年内に本格運用を始める予定だ。
装置は汚染水から重金属やカルシウムなどを除去する前処理設備と、活性炭や樹脂などの特殊な吸着剤で放射性物質を取り除く吸着塔で構成。福島第1原発では汚染水からセシウムを取り除く東芝製の装置「サリー」が稼働中だが、アルプスは残留するストロンチウムやヨウ素など62種類の放射性物質を除去し法定濃度以下に下げられる。