2012.7.16 05:00
好調な売れ行きのアサヒビールの黒ビール「アサヒスーパードライドライブラック」=都内のコンビニエンスストア(アサヒグループホールディングス提供)【拡大】
国内ビール各社が販売する缶入り黒ビールが人気だ。家飲みの増加で缶ビールで目新しさを求める傾向や、日本人好みのすっきりとした味わいの新商品が需要喚起につながっている。新商品の投入も相次ぎ、今年の黒ビール市場は前年比6~7倍の一大ブームとの期待が高まる。
その最大の立役者は、アサヒビールが国内トップブランド「アサヒスーパードライ」のラインアップに4月に加わった黒ビール「アサヒスーパードライ ドライブラック」。
同社の消費者調査では、黒ビールには「かっこいい」イメージがある一方、味は「重い」「飲みにくい」といったマイナスの意見も目立った。そこでスーパードライの製法を活用してキレとコクのあるすっきりとした味わいに仕上げたところ、これが当たった。
「20~30代男性を中心に新規顧客も開拓できた」(アサヒ)ため、年間販売目標を当初の200万ケース(1ケースは大瓶20本)から6月には300万ケースに上方修正したほど。7月からは韓国での販売にも乗り出した。
サッポロビールも、飲食店限定で展開している黒ビール「ヱビス スタウト クリーミートップ」を缶商品にして、8月以降、コンビニエンスストアなどで順次数量限定で販売する。