マツダ「デミオEV」をリース販売 10月から自治体・法人向け

2012.7.7 05:00

デミオEV

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 マツダは6日、小型車「デミオ」をベースに開発した電気自動車(EV)「デミオEV」を10月からリース販売すると発表した。中国地方の地方自治体や法人顧客に合計100台の販売を予定している。車両価格は357万7000円。

 モーターは安川電機と共同開発した「巻き線切り替え式モーター」を採用。2種類のコイルを組み合わせる形状で、走行性能の向上を実現した。

 さらに、軽量なデミオの特性を生かし、フル充電時に200キロを走行できるほか、最高速度も時速130キロまで出せる。200ボルトの通常充電では8時間、急速では80%充電までに40分かかる。

 マツダは、エンジンの低燃費化に続いて、アイドリングストップ機構や減速時のエネルギー回生技術、モーター駆動技術と段階的に電動化技術を取り入れることを表明している。

 今回のEVは、100台の限定ではあるが、将来的に量産が可能な基礎的技術をクリアできたことをアピールする狙いが強い。