同じ男性株主「今後の中核事業は何になるのでしょうか」
水嶋繁光副社長「直近ではエネルギー・ソリューション事業です。単に太陽電池だけでなく展開していきたい。また、健康事業も近年の安全・安心の意識の高まりから伸びると考えています。新規事業では、教育関連の事業が世界中で大きく期待されており、当社の技術が大いに活用できるでしょう。医療分野でも世界中が注目しています。1960年代から医療機器の事業を行っており、さらに発展させて世界の医療に貢献していく。当面はこれらに期待したい」
《水嶋副社長の発言に会場から拍手がわき起こる。しかし、一転して厳しい質問が飛ぶ》
男性株主「あなたたちが言っているコンプライアンスとかガバナンスの意味とは? ごまかさないでほしい。株主のほうを見て、消費者のほうを見ていないのではないか」
担当役員「コンプライアンス、ガバナンスだけではわかりにくい。最終的な目標は、お客さまにあったニーズの商品を提供することです。法令順守が基本で、一番上にあるのがお客さまへの価値提供。相まって事業を行う。法令順守はあたりまえ。消費者のニーズをグローバルにとらまえていきたい」
同じ男性株主「修理に来た人に社長に伝えてくれてと言っても『わからない』という。会社を代表して顧客を訪れる人がこの対応でいいのですか」
水嶋副社長「常にお客さま目線でサービスを提供する。すべての事業活動にその姿勢で取り組む。不満があるならば真摯(しんし)に取り組んでいきたい。とくに顧客満足を考える上でサービス会社とともにCS(顧客満足)活動を進めていきます。安心できるサポート、お客さまの声に真摯に応えていきたい」