「ソフトバンクモバイルの孫正義社長は20日、電波利用について調査、研究などを行う一般社団法人「電波産業会」(ARIB)の理事会に理事として出席し、議案として提出された総務省出身の専務理事の退職金増額と、同専務理事の顧問としての再雇用に反対したことを明らかにした。
両議案は反対多数で否決。孫社長は理事会後「民間が経費削減に血のにじむ努力をしている中、赤字続きの社団法人で総務省出身者への多額の退職金と再雇用は納得できない」と話した。
ARIBは、在任中に功労があったと認められる役員について退職金を最大3割増額するという規定がある。議案が可決されれば同専務理事は6000万円程度の退職金を受け取っていたとみられる。