黎明(れいめい)期から約30年間、携帯電話事業に携わってきた自他ともに認める「携帯の父」だ。現在も発売前のスマートフォン(高機能携帯電話)を使い、一足先に感触を確かめている。
「山田(隆持前社長)態勢を継続することが力」。経営企画部長として前社長と二人三脚で中期計画を策定。それを実行に移す役割を担う。特に健康や教育などの新規事業については「七分の出来でも素早くお客さまに提供したい」とスピードを強調する。
明るく気さくな関西人という山田氏と共通する人柄で、会社の雰囲気も「できるだけ明るく元気にし、新たな挑戦がしやすくしたい」。一方で、「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯を確保したソフトバンクに対しては、「都市部ではあまり効果を発揮しない」と述べるなど、ライバルへの競争心は高い。
趣味はクラシック音楽鑑賞で、好物はカレーとラーメンという関西人らしく「コストパフォーマンスを第一」に考える。(大坪玲央)