国内2強とされるテーマパークの一角、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)が4月から入場料金を値上げしたことから、東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)の出方に注目が集まっている。平成13年3月末のUSJ開園以降、両テーマパークはほぼ同じペースで値上げしてきたからだ。ただ、USJの大人6400円の入場料金には「テーマパークとしては上限」との見方もあり、しばらくの間はUSJの独歩高もありそうだ。
値上げ後の今年5月、USJは人気映画「ハリー・ポッター」をテーマとした新エリアの建設を発表。USJの運営会社「ユー・エス・ジェイ」のグレン・ガンペル社長は会見で「ハリーポッターは日本でも人気。来園者が大きく増え、地域の経済効果も期待できる」と述べ、値上げの影響を気にも留めていない様子だった。
実際、入園者数は値上げ後も「順調」(広報)のようだ。3月には、28施設の新エリア『ユニバーサル・ワンダーランド』をオープンさせたばかりで、アトラクションを増強させればおのずと客は付くとの姿勢だ。
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