2012.5.23 05:00
サイバーエージェントの子会社、ボヤージュグループ(東京都渋谷区)は、新卒採用のミスマッチ解消を目指す就職活動支援事業会社「サポーターズ」を設立、23日から活動を開始する。学生と企業の双方が新会社に登録、企業側が学生の登録情報を取得した上で、就職説明会への参加費用などを支援する形で学生にアプローチする。学生は自分を採用したい企業に効率的に接することができ、就活費用の負担も軽減できる。
就活期間が短縮される中で、学生が膨大な企業情報の中から最適な就職先を選択するのは難しくなっている。また、就活関連費用や遠隔地からの交通費も負担となっており、企業と学生の採用ミスマッチが増加傾向にあるという。
新会社のシステムは、企業がサポーターズの学生登録情報を見て、採用候補の学生がいた場合、詳細な情報を得た上でその学生にアプローチし、支援などを行う仕組み。サポーターズでは23日からの2週間で2000人の学生登録を見込み、今年12月の学生登録3万人、企業150社を目指す。
楓博光社長は「学生がまず企業を選ぶのではなく、企業が自社に合う人間にアプローチすることでミスマッチを低下させる」と説明する。
サポーターズはボヤージュグループの19社目のベンチャーで、設立は4月2日付。ボヤージュグループは価格比較サイトなどインターネット関連事業を展開。6月15日には投資ファンドと共同で、同社株の約70%を保有するサイバーエージェントからMBO(経営陣による自社買収)により独立する予定。3年後には株式上場を目指している。