同日発表した12年3月期連結決算は売上高が前期比2.2%減の18兆5836億円、営業利益が24.1%減の3556億円、最終利益は30.5%減の2835億円の減収減益だった。
外国為替相場の歴史的な円高が響いたが、東日本大震災やタイ洪水などによるマイナス要因は昨年10月以降の増産で挽回し、業績はいずれも2月時点の従来予想を上回り、打撃を最小限にとどめた。ダイハツ工業などを含む連結販売台数も0.6%増の735万2000台で前年実績を上回った。
豊田社長は「超円高の中で以前の(経営)体質では赤字でもおかしくなかったが、なんとか利益を確保できた」と述べた。
一方で、主に国内生産や輸出を担うトヨタ単体の営業損益は4398億円の赤字で、4年連続の赤字となった。赤字幅は前期の4809億円から縮小した。