シャープは8日、人とコミュニケーションしながら家事をこなす「ロボット家電」をシリーズ化すると発表した。第1弾として、自走式で移動する自動掃除ロボット「COCOROBO(ココロボ)」を6月上旬に発売する。人気商品の「プラズマクラスターイオン発生機」を内蔵し、掃除しながら空気をきれいにする複合的な家電商品とした。さらに人工知能を搭載し、ユーザーと話をする機能まで備えた。
ココロボには、充電量や掃除の状況によって“気分”が変わる人工知能「ココロエンジン」を新開発して搭載した。気分は3段階あり、会話の内容が元気よくなったりぞんざいになったりと変わる。
標準語と関西弁を話す。さらに上位機種では約30語を認識し、利用者に簡単なあいさつを交わすこともできる。英語や中国語にも対応し、海外での商品展開も視野に入れている。
上位機種では、スマートフォン(高機能携帯電話)と無線LANで接続することで、内蔵カメラの映像を確認したり、直接操作したりできる。また、外出先からインターネット回線を通じてカメラで撮影した静止画を確認することも可能となっている。
4時間の充電で約1時間、連続運転し、バッテリー残量が20%未満になると自動で充電台に戻る。市場想定価格は、9万円~13万円。