日本は得意のエコカー攻勢、立ちはだかるVWの壁 北京モーターショー (1/3ページ)

2012.4.24 05:00

23日に開幕した北京モーターショーで、中国で現地生産するハイブリッドエンジンを搭載する「双●(=敬の下に手)」を披露するトヨタ自動車の豊田章夫社長(右から3人目)ら。宣伝には鉄腕アトムも動員した(川越一撮影)

23日に開幕した北京モーターショーで、中国で現地生産するハイブリッドエンジンを搭載する「双●(=敬の下に手)」を披露するトヨタ自動車の豊田章夫社長(右から3人目)ら。宣伝には鉄腕アトムも動員した(川越一撮影)【拡大】

 アジア最大規模の自動車展示会「北京モーターショー」が23日、中国・北京市で開幕した。中国の自動車市場は成長が鈍化しているものの、今年も前年比8%増の成長が見込まれる。これを狙い世界から約2000社が参加、日系各社もハイブリッド車(HV)などエコカーや中国専用ブランドを中心に出展。世界最大の市場となった中国でシェア向上を目指す。

 自社ブランド戦略

 会場では、トヨタ自動車の豊田章男社長、日産自動車のカルロス・ゴーン社長、ホンダの伊東孝紳社長らがそろって登場するなど力の入れよう。日本勢が得意とするHVや電気自動車(EV)などのエコカーが目立った。

 トヨタは昨年4月から業務を開始した現地の研究開発拠点が手がけたHVを豊田社長が紹介。「中国で研究開発から販売まで一貫して手がける」(豊田社長)戦略を明確にした。ホンダも、HVモデルもある中国専用の小型車「コンセプトS」を発表。「中国で商品投入や生産で出遅れていたが、現地化を進め攻勢をかける」(伊東社長)と挽回を図る。

(次ページ)日本勢には「強い追い風」になる可能性も

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