吉野家、牛丼不振で遠い本格回復 12年2月期は減収も最終増益 (1/2ページ)

2012.4.14 05:00

 吉野家ホールディングス(HD)の業績が復調の兆しをみせている。13日発表した2012年2月期連結決算は減収ながらも最終利益で増益を果たし、赤字転落した10年2月期決算からの回復基調を維持した。ただ、主力とする牛丼の吉野家事業は国内で減収が続き、米国でも不振とあって、本格的な回復に向けた道筋はまだ見えてこない。

 売上高は前期比3.2%減の1658億円と2期連続の減収。国内の吉野家や、すしチェーン「京樽」などの不採算店の閉店に加え、東日本大震災後の店舗休業や自粛ムードも影響した。

 営業利益は京樽や米国吉野家の不振が響き、6.2%減の48億円。一方、ステーキ店「どん」の業績改善で最終利益は約3.4倍の13億円を確保した。

 ただ、安部修仁社長は「満足しておらず、早期に増収増益にしないといけない」と強調した。

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