ソニーは12日、今年度に行う経営改革にともない、グループ社員1万人を削減するとともに、リストラ費用を750億円予定すると発表した。10日に発表した今期の営業利益目標には影響がないとしているが、これにより今期の最終利益は先細りすることが避けられない。
ソニーは前期の連結最終損益が5200億円の赤字を見込む。営業損益は前期が950億円の赤字だったが、今期は1800億円の黒字に転換する意向。
平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)は12日、経営方針説明会を都内で開き、2年後の2015年3月期にはグループ売上高で8兆5000億円、営業利益率5%以上を目指すための取り組みを発表した。
他社との提携も含めてテレビなど電機事業を立て直すとともに、新たにデジタル画像、ゲーム、モバイルの3事業で儲ける体制を作るための対策や個別目標をいくつか照会した。
平井社長は「ソニーが変わるのは今しかない。社員一丸となって変えていく」と力を込めた。