全日本空輸の伊東信一郎社長は11日の定例会見で、12年ぶりにミャンマーへの定期便を再開することを明らかにした。成田空港の発着で、今年中の就航を目指す。
ミャンマーは民主化と経済改革が急速に進んでおり、日本からも安価な労働力を求めて進出企業が増えているが、現在、日本からの直行便はない。
全日空は1996年7月、関西-ミャンマー・ヤンゴン線を開設したが、同国の政情不安などを理由に2000年3月から休止していた。
日本からはシンガポールやバンコク経由でミャンマーに渡航しており、全日空の直行便が就航すれば飛行時間が大幅に短縮し、日系企業にとっても利便性が高まる。伊東社長は「日本からの需要は十分にある」と期待を込めた。