セブン&アイ・ホールディングスが5日発表した2012年2月期連結決算は営業利益が前期比20.0%増の2920億円と過去最高を更新した。同時に発表した13年2月期の連結営業利益予想は前期比7.9%増の3150億円と、初めて3000億円を突破。日本の小売業でも初となる。
この日、会見した村田紀敏社長は、景気の先行き不透明感が強まるが、「新商品やイベントなどわれわれが提案すれば潜在的な需要は出てくる。グループ力を結集し、見通しを達成したい」と意気込んだ。
12年2月期実績と13年2月期予想は、売上高にあたる営業収益がそれぞれ4兆7863億円と5兆600億円、最終利益が1298億円と1550億円。連結営業収益は2年ぶりに5兆円回復をめざす。主力のコンビニ店「セブン-イレブン」では過去最高となる1350店の出店を計画するなど、引き続きコンビニ店を軸に収益を伸ばす。総合スーパーは弱含みだが、百貨店は堅調を見込んでいる。
前期はプライベートブランド(PB、自主企画)商品の販売が好調だったことに加え、震災特需で食品・飲料などが好調だったことが利益を押し上げた。
事業別の営業利益のうち、全体の7割強を稼ぐコンビニ事業が9.8%増の2146億円だった。