東証1部上場の音響機器メーカー、山水電気は2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。昨年末の負債総額は2億4765万円。東証は5月3日付で上場廃止になる予定。
山水は2001年に香港のグランデ・ホールディングズ傘下で経営再建を目指してきたが、当のグランデが昨年5月に経営破綻。山水ではグランデに代わる企業からの資金調達を検討してきたが、めどが立たず、3月に入り、監査意見が滞り、予定していた株主総会も開催費用不足で延期。この事態を受けて、東証が監理銘柄(審査中)に指定し、投資家に注意喚起するに至っていた。
同社は1944年の創業。名門オーディオ機器メーカーとして存在感を見せていたが、オーディオブームの衰退などで経営難に陥った。