シャープは26日、中国・常熟でデジタルカラー複合機用の第2工場を4月から稼働すると発表した。中国での需要増などを見込んだもので、投資額は約25億円。今後、中国で複合機を含めた事務機器事業の売り上げを400億円にまで引き上げる。
第2工場の生産能力は年産25万台で、中国から世界各地へも出荷する。第1工場と合わせると複合機全体で計65万台を生産できる。同社はモノクロ機で中国市場において約20%とトップシェアを維持しており、今後、カラー機の商品強化で中国市場でさらなる売り上げ拡大を狙う。
さらに第1工場では今後、タッチパネル式の業務用大型液晶ディスプレー「ビッグパッド」の生産に着手。菅野信行中国本部長は同社の中国の事務機器販売で複合機・複写機が9割を占めていることについて、「ビッグパッドなど複合機以外の事務機器の売上比率を3割まで引き上げたい」との方針を示した。