補助金・減税 成長への追い風
補助金や減税など政府の景気刺激策を受けて、「エコカー市場」がにぎわっている。なかでも、ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)に続いて、ガソリン車でありながら燃費性能を向上させた“第3のエコカー”が注目を浴び、市場の台風の目となっている。(谷内誠)
二酸化炭素(CO2)などの排出量が少なく、高い燃費性能を持つ車を対象に平成21年度から始まったエコカー減税。これを機に、エコカーという名称はこの数年すっかり定着した。
HVやEVなどがその代表格とされてきた。しかし昨年は、燃料1リットルあたり30キロとHV並みの燃費性能を実現したガソリンエンジン搭載の軽自動車が発売されたほか、今年は家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)や低公害ディーゼルエンジン搭載のクリーンディーゼル車が相次いで発売され、選択肢が広がっている。
日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会発表の2月の新車販売ランキングでも、トヨタ自動車のHV「プリウス」が9カ月連続の首位、4位にも同社のコンパクトHV「アクア」が入ったほか、第3のエコカーを代表するダイハツ自動車の「ミライース」を含む「ミラ」が3位で、軽自動車は計6車種がランクインした。