昨年末に発売されたソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の新型ゲーム機、「プレイステーションVita(PSヴィータ)」の販売が伸び悩んでいる。人気ソフトの不足などで、直近では先代機の「プレイステーションポータブル(PSP)」の販売台数すら下回っている。
ヴィータはソニー本体が掲げる「ネットワーク戦略」を加速する新製品として期待されていただけにスタートダッシュでのつまずきはグループ全体の戦略にも影響を与えかねない。巻き返しのため、値下げなどの価格政策に踏み込む必要性も出てきそうだ。
ゲーム雑誌出版のエンターブレイン(東京)によると、昨年12月17日の発売日から2月4日(発売第12週)までのヴィータの国内販売台数は58万7000台。同じ発売後12週目までの国内販売台数を比較すると、先代の「プレイステーション・ポータブル(PSP)」(89万7000台)や任天堂の「ニンテンドー3DS」(99万2000台)に比べて出遅れている。