2012.2.29 15:44
富士重工業は29日、軽自動車の生産を終了したと発表した。軽専用ラインのある群馬製作所本工場(群馬県太田市)は改修して、3月からは登録車用ラインに切り替える。
同社は1958年から「テントウムシ」の愛称で知られる「スバル360」で、軽自動車の生産を始めた。「サンバー」や「レックス」など54年間での累計生産は合計796万8000台に達した。
28日には同社生産最後の車種となったサンバーのラインオフ式典が開かれた。
軽自動車生産から撤退するものの、今後もダイハツ工業からOEM(相手先ブランドによる生産)調達し、「スバル」ブランドの軽販売は継続する。
本工場は今後、登録車や輸出用の生産ラインに転換する。3月中旬からは、トヨタ自動車と共同で開発した新型スポーツカーの生産を始める。さらに2012年度には、主力中型車「インプレッサ」の生産を開始する。軽の開発をやめることで、登録車の開発ペースを引き上げ、新車投入サイクルを早める計画だ。