スズキは24日、軽自動車「アルト」シリーズに、新基準(JC08モード)でガソリン1リットル当たり30.2キロの燃費性能を実現した「アルト エコ」を新たに追加し、12月13日から発売すると発表した。燃費は、同30キロのダイハツ工業の「ミラ イース」を上回り、国内最高となる。
卓越した燃費性能を持つガソリン車は電気自動車、ハイブリッド車に次ぐ「第3のエコカー」と言われるが、この分野でダイハツに先行を許した軽2強の一角であるスズキが対抗車を投入したことで、競争は一段と激しくなりそうだ。
新型車は、新エンジンを採用したほか、ブレーキをかけて時速9キロ以下になるとエンジンが自動停止する「アイドリングストップ」機能などを新たに搭載した。
これにより現行アルトの最高22.6キロという燃費性能に対して、33%超と大幅な向上を実現した。
一方、価格は89万5000円から99万5000円と、現行車並みに抑えた。
第3のエコカー投入をめぐっては、ダイハツがミラ イースに続き、今月初旬に「ムーヴ」を発売するなど、車種を拡充している。
これに対してスズキは、新型車の投入で巻き返しを図る。