スマホの充電時間10分の1に短縮 ドコモ、超高速充電バッテリー開発

2011.9.21 20:23

NTTドコモが開発した超高速充電バッテリー(後ろは充電量を示すモニター)=21日、東京都千代田区のNTTドコモ本社

NTTドコモが開発した超高速充電バッテリー(後ろは充電量を示すモニター)=21日、東京都千代田区のNTTドコモ本社【拡大】

 NTTドコモは、スマートフォン(高機能携帯電話)の充電時間を現在の10分の1~15分の1に短縮できる超高速充電バッテリーの試作機を開発した。スマートフォンは、従来の携帯電話に比べてバッテリー容量が大きく、フル充電に2~3時間かかるが、超高速充電バッテリーなら10分で済むという。10月4~8日に千葉市内で開催される電子機器展示会「シーテックジャパン2011」に試作機を出展する。

 試作機は、ノートパソコンの充電アダプターと同じぐらいの大きさで、リチウムイオン電池の負極材料を、従来の炭素でなくチタン酸リチウムに変更し、大容量の充電を可能にした。

 スマートフォンは、動画利用などバッテリー消費量が多く、従来型の端末に比べて頻繁な充電が必要だ。ドコモは短時間の充電ニーズは高いとみて、来年中にも市販する見通し。