関西電力の定時株主総会が29日、大阪市の堂島リバーフォーラムで行われた。総会で八木誠社長は15%の節電要請について陳謝。また、筆頭株主である大阪市の平松邦夫市長も自ら出席し太陽光や風力など自然エネルギーへの転換による「脱原発」を訴えた。開催時間は4時間50分、出席株主数も同社としては過去最多となった。原発からの撤退や八木誠社長の解任などを求める株主提案の議案はすべて否決される一方で、取締役選任や役員賞与の支払いなどの会社提案の議案はすべて可決された。
■記事
関電社長「迷惑かける」と節電要請を陳謝 原発再稼働に理解求める
謝罪動議、ヤジ次々… 関電「脱原発」大荒れ総会
平松大阪市長、脱原発へ“穏健な圧力” 関電総会、橋下知事と対照的
関電総会、原発撤退など株主提案17件すべて否決 最長の約5時間
■株主総会ライブ
(1)「原発は重要」 女性株主、涙で謝罪決議要求
(2)国から停止要請「あり得ない」 発送電一体に「意義」
(3)「若狭湾で大津波ない」「電源喪失でも炉心維持」
(4)「質問はあと1人!」会長に激しいヤジ
(5)議長解任、再処理費ゼロ、役員削減…株主提案を次々否決
(6)原発の安全性強調は「風説の流布」
(7)「節電か、原発かの天秤はやめて!」
(8完)「クーラーなしで総会できるか!」“反原発”に反論も