《大きな拍手が起きる》
「たった1回の事故で東電破綻状態だ。私は20年以上前から反対してきた。たった1回の事故で東電破綻とは事前に予想できた。この提案を否決されるのであれば、将来の経営責任とってもらわないと。過去の経営責任も取ってもらわないと。それだけの覚悟を持って、この問題に取り組んでもらいたい。そうでなければ被災者は浮かばれない。それと動議だが、今回の決議については、どうか一括審議するのはやめて欲しい。古い原発から順に停止・廃炉とする『41条』と、原発の新増設を行わないという『42条』を分けて審議するようにして欲しい。それぞれに皆さんの意見を反映させて下さい。別々に決議して下さい」
勝俣会長「41、42条を個別に決議するよう動議が出たが、賛成の方は、反対の方は」
《挙手が拮抗し事務方と相談する》
勝俣会長「もう1度取らせて頂きます。41、42条を別々に賛否問うことに賛成の方。反対の方。
《賛成に多くの手があがり、反対の方が少なくみえる。再び事務方と相談する》
勝俣会長「はい、あの~、代理人含めて反対多数と認めます」
《会場から「え~、おかしいだろう」との声が》
「それでは審議も尽くされたかと思いますので、議案の採決に移らさせて頂きます。いかがでしょうか。議案の採決に移らせて頂きます。議案採決に移ることに賛成の方は挙手願います。反対の方は挙手願います。賛成多数と認めます。それでは402人の株主提案である、第3号議案についてはかります。賛成の方。反対の方は。(拮抗)反対多数と認めます。本議案は否決されました。これをもちまして、本日の議案をすべて受領しましたので、閉会いたします」
《総会は6時間9分に及んだ。出席株主数は15時30分時点で延べ9302人。最後に東電の取締役全員が株主に向けて一礼。壇上の灯りが直後に真っ暗となった》
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