(3)法的根拠ない停止要請…「応えることが原発運営の礎になる」に戻る
《ヤジが飛び、それに対し質問者が「黙れ」と一喝するなど例年にない緊迫とした雰囲気の中、出席した株主による質問が続く》
女性株主「浜岡原発周辺の地盤の隆起について、1000~1500年周期で起きる地震による隆起量が現在の知見の3倍以上との指摘もあります。想定が甘すぎ、また不規則発言が多すぎます」
《ヤジが起きる》
女性株主「水を取り入れる配管が破断される可能性もあります。海水が取水できなければ、浜岡はアウトです。給水ポンプを備えたというが、次々と押し寄せる津波の中で、既存の取水設備がダウンした場合、可搬式ポンプを使ってどう取水するのですか」
阪口正敏副社長「発電所の東側に隆起があるとの指摘ですが、この隆起は東海地震を起こすようなものではありません。この地域で隆起があるとしても、非常になだらかなものと考えています。可搬式ポンプは福島原発事故を受けた緊急安全対策として設置されました。これは原子炉への注水、使用済み燃料のための防火用水などに使われます。津波警報、余震に細心の注意を払いながら準備を進めていきます」
(次ページ)一方、原発再稼働を求める意見も出た