ソフトバンクの定時株主総会が24日午前、東京都千代田区の東京国際フォーラムで始まった。東日本大震災による福島第1原発を受け、新たに「自然エネルギー」による発電事業を定款に加える予定で、株主の反応が注目される。
《午前10時。広大なホールは多くの株主で埋め尽くされている。孫正義社長が議長席に立ち、議事をスタート。まず、東日本大震災の犠牲者に黙祷(もくとう)をささげる》
孫社長「亡くなられた方のご冥福を心からお祈り致します。黙祷は株主の方は座ったままお願いします。黙祷」
《30秒にわたる黙祷が終わった後、営業利益が6期連続で過去最高を更新した2011年3月期の事業報告について、正面のスクリーンを使って事前収録されたビデオで説明。東日本大震災からの基地局などの復旧がほぼ完了したことなども説明された。その後、孫社長はソフトバンクの30年の歴史を振り返る》
孫社長「これまで売り上げ、利益よりインターネット革命が大事だということで突入してきました。利益よりポジション取りの方が大事だという思いで臨んでいたので、もちろん利益も下がっていきました。その後ネット(事業者)の株価が上がったわけですが、ネットバブルの崩壊で苦しくなり、そういったときにあえてブロードバンド「ヤフーBB」に取り組んだ。これで、また赤字になったわけですが、またもう一回、冒険したのがボーダフォンの買収でした。(これが順調に成長し)ドコモさんの利益を近々抜くのではないかという予感がするペースで伸びています」